AKI−H8は、日立オリジナルアーキテクチャを採用したH8/3048FのCPUを核にして、システム構成に必要な周辺機能を集積したシングルチップマイコンです。内部32ビット構成で16ビット×16本の汎用レジスタを備えており、16Mバイトのリニアなアドレス空間を扱うことができ、リアルタイム制御に最適です。
AKI−H8では、10本の入出力ポート(ポート1,2,3,4,5,6,8,9,A,B)と、1本の入力専用ポート(ポート7)があります。AKI−H8マイコン専用のマザーボードキットが秋月電子で売られておりますが、ユニバーサル領域を使ったとしても、これら全入出力ポートを扱うことができません。そこで、私はAKI−H8デバッグボードなるものを作製いたしました。
このボードの特徴は、なんと言っても全ポートの入出力が一度に扱えること。LEDが各ポートのビットごとについており、その点滅でポートのレベルがリアルタイムにすぐ把握できることです。また、全ポートに外部入出力端子を設けているので、外部機器への接続が簡単に行えるのも特徴の一つです。
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図1.ボード上面全体図 |
中央に位置している緑色のボードが、AKIーH8/3048Fマイコンボードです。AKI−H8の全ポートにLEDを搭載し、その点滅でポートのレベルをリアルタイムに把握することができます。
画面左側には、232Cポートが2つあります。パソコンと通信しながらデバッグが効率よく行えます。図1の画面中央下のポート(LEDが点灯しているところ)を使って、ON−OFFパルス出力テストをしました。
次の写真に、そのときの様子を示します。(アニメーションGIFファイル使用)
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図2.ON−OFFパルス出力テストの様子 |
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図3.ボード上面拡大図 |
AKI−H8の入出力ポートに直接LEDをつなぐと、ポートによってはLEDを駆動することができません。したがって、AKI−H8の全ポートとLED間には、バッファ回路を設けています。
図3の14ピンのICが、バッファ回路になります。
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図4.ボードの裏面全体図 |
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図5.ボードの裏面拡大図 |
デバッグボードの裏面を示します。ボードの各辺には、全ポートに外部入出力端子を設けているので、外部機器への接続が簡単に行えます。
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